「筋と骨格」にやられた学生時代。
どうも、アナグラズです。
今回も基礎的な知識の話。
学生の頃は解剖学にだいぶやられていました。唯一の学内試験追試課目も解剖学……。
中学高校と理系の授業を取っていなかったこともあり、「生物学を選択しておけばよかった…」と思ったのは一度や二度ではありません(笑)
内臓の話はとりあえず置いておくとしても、筋や骨格の知識は現場ですぐ使わなければなりませんからね。
患者さんの身体を触らせていただくわけですから、解剖学の知識は医療従事者としての最低限度のマナーと言えるでしょう。
ましてや鍼灸師は鍼を人体に刺すわけですから、筋・骨格系の知識がないと事故が怖くて仕事ができません。しっかりと身体の構造を理解するためにも、いろいろな角度から知識を得ておく必要があります。解剖学実習がある場合は積極的に参加した方が良いでしょう。
で、僕が学生時代に助けられたのは、これ。
「改訂版 ボディ・ナビゲーション」Andrew Biel 訳:阪本桂造(医道の日本社 2012年)
【GOOD】オールイラストで細かく筋と骨格の関係が描かれている。どのように触ったら目的の組織にアプローチできるかが詳細。特に骨指標は参考になる。
【BAD】専門書なので高い(が、その価値はある)。写真付きの体表解剖というわけではないので臨床の現場で混乱する可能性はある。筋の付着部の表記に間違いがあると聞いたことがある(全部を詳細にチェックしていないので何とも言えないが)。
「書いて覚える身体解剖ノート」
という関連書があり、塗り絵感覚で使えますが、正直全部はやりきれませんでした(汗)
2015年に新刊として
というものも出ていて、立ち読みした感じでは良さそうなものでした。次に狙っている本です。
鍼灸師は柔道整復師に比べて解剖学やら生理学の説明が苦手な人が多いです。東洋医学に頭を割いているからかもしれませんが、患者さんに伝わりやすいのはどうしても現代医学の言葉。
それと、臨床ではドクターと話をしなくてはならない場合も出てきますから、解剖学はしっかりと学んでおいた方がいいと思います。
運動学と一緒に知識をつけていくと、身体のイメージをつけやすくなりますから、シリーズの「ムーブメント」も一読の価値ありです。
それでは、今回はこれくらいで。