アナグラズ。

《「鍼灸・整体」業界向けの書籍・製品紹介》ブログ。

鍼灸師といえば、経穴。つまりツボ。

せっかく学ぶのだし、活かしたい。<題名。

 

どうも、アナグラズです。

なんだかんだと忙しくこちらにまで手が回りませんでした。
しらばっくれてまた再開していきます(笑)。

 

東洋医学」と耳にして、かなりの方に連想されるであろうイメージは

「ツボ」

に尽きるのではないでしょうか。

 

「ツボ」、つまり「経穴」とは、ざっくり言ってしまえば身体に存在する治療効果を出すためのポイント(あるいは反応点、診断点とも言えます)。そして、それらが法則を持ってつながっているのが「経絡」です。
経穴は少なくとも361穴以上あり、鍼灸師が学ぶのはその理論的・体系的な運用方法だと言えるでしょう。

 

361穴、ということは1日1穴覚える計算ですが、もちろんそれじゃ最初に覚えたものを忘れていきます。だいたい、お経や呪文のようにブツブツ唱えながら覚えていくものですね。
また、見たことのない漢字や使ったことのない字もたくさん出てきます。
出発が中国ですし、その点については諦めましょう。覚えるしかありません。ひたすら暗記です。

 

とはいえ、ただ覚えただけだと国家試験が終わったら忘れてしまいます。
では、臨床に活かせるツボの覚え方とはどういうものか。
それは筋肉や神経とともに覚えること

 

そのために良いのが、今回おすすめする本です。

『ツボ単語ー経穴取穴法・経穴名由来解説』坂元大海・原島広至著(NTS 2011年)

【GOOD】筋や神経を3Dで掲載し、経穴との関係をしっかり把握できる。また、経穴名の由来を掲載しているので、成り立ちを含めてしっかり覚えられる。エピソードがあると記憶に残りやすいし、患者さんとのコミュニケーションにも利用できる。

【BAD】版を重ねるごとに修正されているが、筋肉の付着部名や経穴の漢字の誤植があるため、これを鵜呑みすると国家試験では手痛いミスになる可能性も。取り方の解説の部分に兪穴の表記があるともっとわかりやすい。

 

もはや定番となってはいますが、やはり外せません。自分もずいぶんとお世話になりました。今でも使っています。
もしかしたら、今の学生はすでに持っているかもしれませんが、資格を取ってからも復習に使えますし、読み込んだり、書き込んだり(あまりスペースはないですけど)することで自分なりの教科書になるのは間違いありません。

まだ持っていない学生さんは、まず買って損のない1冊です。