アナグラズ。

《「鍼灸・整体」業界向けの書籍・製品紹介》ブログ。

臨床での検査、全部できますか?

いいえ、できません<題名。

 

どうも、アナグラズです。


今回紹介するのは、割と定番の本だと思います。
定番であるということは、それだけ現場に活かせることが多いということでもあります。

今回のテーマは「検査法」。

 

自分の場合、検査法については習ったことと現場でのギャップに驚きました。
専門学校で習った検査方法であっても、現場で使わないことも多いのです。
特に多くの接骨院のように「数を回してなんぼ」というスタイルを取る治療院あるいは単に忙しい治療院では、患者さん一人当たりに使われる検査法は限られてきます(もちろん時間も)。
となると、少ない検査で精度を出すことが必要ですが、これがまた難しい。問診や触診で経験的に導くことも多いですし。

そのため、習った検査法を結構な部分、忘れます(笑)
いや、笑い事ではないんですけどね……。

 

例えば腰痛の患者さんが多い場合は、《SLRテスト》や《ブラガードテスト》といった検査法はよく使います。それすら使ってなかったら、結構いい加減な治療院かもしれません(大きな声では言えませんが)

どの検査法も正しく使えば使うほど、しっかりと陰性所見を取ることができるようになるでしょう。「腰の痛みの検査法はばっちり!」と思えるようになればしめたモノです。

 

ですが、このような場合、同じ症状ばかり相手にしているために知識と経験に幅がありません。
そこに急に膝の痛みを訴える患者さんが来院したらどうでしょう……。


患者さんに対しては平静を装うことができれば成功ですね。
えー、内心かなりパニクります(笑)
勉強不足だった自分がそうでした。

そんなときは、バックヤードに何かを取りに行くふりをして、本を開きましょう!
バックヤードがなければ諦め…開き直りましょう。
頭の中で学んだ検査法を引っ張り出してください。

そうならないように、常に検査法は復習しておいたほうがいいですね、という話。

 

鍼灸臨床 問診・診察ハンドブック」出端昭男(医道の日本社 1987年)


2010年の段階で初版19刷というベストセラーです。
【GOOD】腰痛・坐骨神経痛など5つの疾患別に検査法が整理されていて、すぐに探したいことを見つけられる。苦手な鍼灸師が多い運動器疾患の検査法に特化している。写真も豊富。検査の臨床的意義が載っているので、何のための検査かが明白。

【BAD】なにぶん古い書籍なので、誌面構成において文字が多い。WHO規格ではない経穴の表記があるので、初心者は混乱する可能性あり

 

ちなみに同書を基にしたDVDも出ています。こちらは2011年と割と新しいので、少々値段張りますが買う価値あり、です。

DVD>鍼灸臨床問診・診察ハンドブック ()  出演:小松秀人・岩元健朗・三浦洋・浦山久昌(医道の日本社 2011年)

※ぱっと探したところ、画像がなかったのでテキストで申し訳ないです。

 

ぜひ役立ててくださいね。

 

では、また次回。